スイスではパリ風プティ・パンと呼ぶものです。バロン・サン・ガロワと同様で、表面がカリッと焼けて、内層がしっかりと充実したものとなります。このパンは、作るのにあまり手間がかからない、便利なものとして、また評価の高い点でもお勧めします。
パン種:水(20℃)500g、精製小麦粉850g、酵母(イースト)20gパート:水(24℃)500g、小麦粉850g、塩35g、麦芽(モルト)20g
バロン・サン・ガロワと同様にパン種を用意します。そしてパートも同様にして充分に醗酵させます。パートの温度は24℃で、醗酵に要する時間は1時間半から2時間です。その間2回パートを折りたたみます。
このパートを60gに分割して、球状に整えて板にのせて醗酵させます。表面にデンプンをぬり広げて切りこみを入れます。このパンでは蒸気を加えて、温度230~250℃のオーブンで、15~20分間を目安に焼きます。
補足
パート総重量は4000gで、これより醗酵時の減量分を差し引き、ひとつ60gのバロンを作るとしたら46個分となります。
各地方に伝わる別配合例を記します。
精製小麦粉1000g、粉乳10g、塩25g、麦芽(モルト)8g、酵母(イースト)10g、水625g
これは直捏法で作ります。3時間ほど醗酵させて、ひとつ30g~100gに分割して、バロン・サン・ガロワと同じような形に整えて焼きます。