クルミとクリのピュレをバター生地に混ぜて焼くもの。
クルミ100g、砂糖100g、バター100g、マロンピュレ100g、卵黄8個、卵白5個、砂糖100g、薄力粉120g、シナモン粉少々、レモン皮1個分
クルミはオーブンで軽くローストしてから粗刻みにします。これに砂糖100gを混ぜて、少量の水で湿らせてローラーでペースト状に挽きます。ボウルに卵白を入れて、泡立器で充分に泡立てます。途中、砂糖100gを何回かに分けながら加えて、充分な泡立てのメレンゲ状にします。
別のボウルにバターを入れて、やわらかく練りほぐして、ここにペースト状のクルミとマロンピュレを加え混ぜます。卵黄を少量ずつ加えながら、充分に泡立てます。先のメレンゲを丁寧に混ぜ合わせます。最後に薄力粉を混ぜます。シナモン粉末とレモン皮のすりおろしを加えて、香味を整えます。タルト型の内側にバターをうすくぬり広げて、この型に上記のアパレイユを注ぎ詰めます。上面を整えて、配合外のクルミの刻みをふり散らして、温度180℃のオーブンで、35~40分間を目安に焼きます。オーブンから出したら、粗熱を取り、型から外します。上面に粉砂糖をふりかけて仕上げとします。
クルミ(ノワ noix)は古くから食された乾果で、紀元後4世紀頃には全ヨーロッパにローマ人が栽培を普及させたといわれます。夏前に白い花を連ねるように咲かせて、9月~10月に外皮(果皮)を人工的に取り除いたクルミが「生クルミ」として出回ります。この外皮が自然に取り除かれたものは乾燥クルミとして10月から翌年3月頃まで出回ります。グルノーブルはクルミの産地ですが、イゼール県やサヴォワ県で栽培されているフランケット種、マイエット種、パリジェンヌ種のうちでグルノーブルで産したものをいいます。